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日本アイ・ビー・エム株式会社 社内チームで取組む地域貢献活動 (後編)

2013年10月01日 03:51 by tanabe
2013年10月01日 03:51 by tanabe
2012年度に中央区及び中央区の企業、NPO法人で運営した「都心型協働社会システム協議会(事務局:NPOサポートセンター)」で2013年2月13日に実施した講座について、レポートの後半をお届けします。
 

日本アイ・ビー・エム株式会社 社内チームで取組む地域貢献活動 (後編)


プロボノの可能性を紹介(日本アイ・ビー・エム株式会社 エンタープライズ事業部 小林健輔氏)

プロボノ活動のメリット

プロボノ活動を提供する側のメリットの一つとして、社外の人とのネットワークが広がることが挙げられます。それによって新しい視野を得て、新しい発想が生れることが期待できます。プロボノ活動はチームで行うことが多いので、チーム内の専門家のビジネススキルを学ぶ機会を得ることで、自分自身のスキルアップや仕事の生産性アップにも繋がります。また、企業でプロボノ活動を行う場合は、日ごろ仕事でも関わる事のない社員どうしの繋がりを築くきっかけにもなり、社内の新しいコミュニケーションに繋がります。

一方、「プロボノ活動を受ける側」のメリットは、自分達の抱えている問題について、外部の視点を取り入れることで問題点がクリアになり、団体として取組むべき方向性が整理されます。また、プロボノを提供する側のビジネススキルを学ぶことで、自ら具体的に対策を立て実施できるようになる点などが考えられます。
 

IBMの場合のメリット

IBMの場合は、課題解決型のコンサルティングのプロボノ活動を行っています。それによって団体が抱える課題の解決をはかります。こうしたコンサルティング支援を行うことにより、社会におけるIBMの企業価値を高めています。また、企業として取り組むプロボノ活動の1つにCSC(※)というものがあり、それに参加した社員は、経験を日本の社会に還元することを奨励されており、これも企業価値を高める活動に繋がっています。
 
もう一つは、仕事の中で培ったビジネススキルをプロボノの場で提供し、プロボノを受ける側からのフィードバックによって、社会の一員であることを実感するとともにプロボノ活動として関わる大きなモチベーションにつながっています。
 
講座では、「企業がNPOと連携する価値」について意見交換も

今後の可能性

プロボノ活動は今後、提供する価値が多様化していくと考えています。プロボノは、何かしらの専門的なスキルを持っており、それぞれが日々行う事業を基にしていると考えられます。事業に関わりのある内容でプロボノができれば、社会的なプレゼンスにも繋がりやすいと考えます。プロボノが提供する価値は、事業創出・連携であり、様々な事業拡大に向けた支援(人事・経営・マーケティング)も可能性があると考えます。また、プロボノを受ける側もNPOだけではなく、自治体や社会企業家など多彩な選択肢ができると考えています。
 

※CSC(Corporate Service Corps)とは

世界のNGO(非政府組織)の専門家とさまざまなスキルや経験を持ったIBM社員がチームを組み、新興国市場における経済、環境、教育分野の基盤構築支援など社会経済的に重要な課題解決に取り組む活動を通じて、グローバルな問題解決力、コミュニケーション力、さらには感知力など、次世代のリーダーに必要な体験を得ることを目的とするIBMの社会貢献活動プログラム。

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