公益社団法人 危機管理協会×東京商工会議所中央支部
災害時に対応できる人材の育成
災害や危機的事態が発生した際には、迅速な対応がその後の結果を大きく左右すると言われています。協働ステーション中央の登録団体である危機管理協会は、災害時に迅速に対応するための危機管理研修や、災害時にリーダーとして活動できる人材育成など、地域貢献につながる活動を積極的に行っています。
わんぱく相撲中央区大会にブース出展
5月19日には、中央区総合スポーツセンターで開催された「わんぱく相撲中央区大会」(協力:公益社団法人東京青年会議所中央区委員会)にブースを出し、子どもたち向けに災害時に使う道具の実演を行いました。
しかし、子どもはこうした講習を受けても時間が経つと忘れてしまうのではないでしょうか。
協会の理事高貝正芳さんは、「子どもは、このぐらいの年齢のうちに印象深いことを学ぶと、いつまでも覚えています。実際には役に立たないことであっても、自分にやれることがあってそれを実行することで、子どもの自信になり、そんな子どもを見て、大人も落ち着くことができるんです。災害時にはそういうことがとても重要なのです」と話しています。
危機時に重要な「水」「食事」「エネルギー」確保の実演
危機のとき、もっとも重要なものは「水」「食事」「エネルギー」の確保です。この日の講習では、水を入れると使えるようになる電池を使う実演や、水だけで食べ物を温められる道具を使っての実演。子どもたちは興味津々で実験に参加していました。
協会のスタッフによるバルーンアートの実演ブースは子どもたちに大人気。300人の来訪を予定していましたが、イベント終了時刻を待たずに予定数を超過するほどのにぎわいでした。
水を入れると使えるようになる電池の実演です
被災地と災害用品メーカーを繋ぐ
協会は、災害用品のメーカーや販売業者などの企業と多くの繋がりを持っています。東日本大震災の被災者支援では、協会の人が一緒にいると、企業だけよりも利用者の本音を聞くことができるそうです。今回のイベントを手伝いに来られた企業の方も「簡単トイレを何日まで使うのか」「使っているうちに廃棄物が溜まっていくがそれをどう処理するのか」など、課題につながる体験談を多く収集できたそうです。このように、企業単独では引き出しにくい消費者の本音を聞けることも、企業と非営利団体が協働する重要なポイントです。
協働ステーション中央が繋ぐ中央区の企業との協働
どの企業でも、災害時の対応は課題となっています。中央区内の企業に向けた取り組みを実施したいという相談を受けて、協働ステーション中央が東京商工会議所中央支部との相談の機会を設定しました。今後、中央区内の企業を対象とした危機管理研修を実施していく予定です。
公益社団法人 危機管理協会
2009年設立。2010年公益社団法人認定取得。危機や災害時に国民が適切に避難できるよう、防災や危機管理の啓蒙活動を行う。また危機管理主任試験を実施することによる緊急事態への対処能力の充実。国民保護及び防災に関する適合資器材等の認定を行う。
読者コメント