協働ステーション中央では、日常の相談内容等から見えてきた課題に対応した講座を企画しています。
今回は、通常"自己流で準備・運営” している「イベント」に焦点を当てました。何となく感じている「もう少し良いものが出来ないか」という課題感を軽減するために、登録団体のNPO法人CRファクトリーと連携し、11月13日、20日に実施しました。
講師のCRファクトリー代表の呉氏(左)、コンサルタントの五井渕氏(右)
CRファクトリーは、そこにいる人々が愛着を感じるコミュニティが溢れる世の中になることを目指すNPO法人です。今回は代表の呉哲煥氏、コンサルタントの五井渕利明氏が自身の豊富な事例をもとに、明日からの団体運営に役立つ、体系的なイベント運営術を2回、4時間に凝縮して行いました。
■イベントはチームビルディングの機会
[1]イベント開催日までの必要な段取り、運営するメンバーのチームビルディング
[2]ストレスのない当日運営のノウハウ、開催後の振り返り
上記の2つのポイント解説から、限られた人数のイベント運営者が、お互いの頭の中にあるノウハウを可視化して、スムーズに進めるための体系的な運営方法を学びました。
メンバー間のチームビルディングにも活用できる内容でした。
講義は、最初に、「イベント開催はどのような効果をもたらすのか」という問いに答えることから、始まりました。「何故、開催しているのですか?」と聞かれることは、少ないかも知れませんが、団体としてイベントの定義を考えることの大切さ、必要性を、あらためて認識させられました。
また、イベントを行う際に、役割分担やスケジュールなどのほか「目的・方向性」、「メンバーの気持ち」、「メンバーが感じる(お金ではない)報酬」について対話することの重要性についても、実例を交えてお話しいただきました。
講座の中で挙げられた、マサチューセッツ工科大学のダニエル・キム教授が提唱している5つの考え方「成功の循環モデル」を紹介します。
まずは、関係の質(お互いを尊重し、一緒に考える)プロセスをどう高めるか、そのためにイベントを戦略的に企画・運営することが大切だということです。
1.【関係の質】お互いに尊重し、一緒に考える
2.【思考の質】気づきがある、面白い
3.【行動の質】自分で考え、自発的に行動する
4.【結果の質】成果が得られる
5.【関係の質】信頼関係が高まる
■満足度の高い参加者の声
◉自己流で企画を一人で立てていて、どう整理してメンバーに理解してもらえば良いのか悩んでいました。イベントって大変だけれど、手順をしっかりすればうまくできることを学びました。
◉参加していた年代も幅広く、とても有意義な時間でした。内容も実践と経験に裏打ちされたもので、納得ができることと新しい発見がありました。今後、イベントを行う際に大変役に立つ内容でした。
今後も、協働ステーション中央としても、128団体になった登録団体の方々と積極的に連携して区内の団体の方にステップアップしていただきたいと思っています。今後の講座にもご期待ください。
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